未経験でもできる仕事はある?未経験者を歓迎している仕事の種類や内定を貰えない人の特徴

転職を考えたとき、未経験の仕事にチャレンジしてみたいと思う人も多いでしょう。
とくに今の仕事がイヤになって辞める場合は、自分が興味のある業種・職種へキャリアチェンジしたいですよね。
しかし、
「未経験から応募できる仕事ってどれだけあるの?」
「経験がないんじゃ採用されないかも…」
と不安を抱え、チャレンジできないでいませんか?
ここではそんな方に向けて、
- 企業が未経験を採用する理由
- 未経験でも働ける仕事の種類と特徴
を紹介していきたいと思います。未経験から応募できる仕事って、意外と多いんですよ!
未経験でもできる仕事はたくさんある!
未経験からチャレンジできる仕事はたくさんあります。
未経験でも採用されるコツは、「未経験者歓迎」と書いてある求人を探すことです。
専門的な知識やスキルが必要な仕事も、社内の研修制度が整っていれば、未経験者を広く募集しているケースがあります。
「経験がないから」と最初から諦めず、自分の興味がある分野で未経験OKの求人がないか、根気よく探しましょう。
未経験OKの仕事でも優遇されるわけではない
未経験OKと書いていれば、どんな求人にも応募できるという訳ではありません。
未経験にも3パターンあり、応募できない求人もあります。
職種未経験OKの求人
職種未経験OKの求人は、「WEBマーケティング会社の事務職から企画職へのジョブチェンジ」というケースです。
業界の経験があるので、全くの未経験という訳ではなく、業界用語や会社が行っている事業内容を、おおむね理解しているということが前提になります。
業界未経験OKの求人
業界未経験OKの求人は、保険会社の営業から不動産会社の営業というような場合です。
職種の経験はあるため、1から10まで仕事を教えなくても大まかには理解していて、即戦力になりうると判断されます。
職種・業界未経験OKの求人
IT業界の事務から人材サービスの営業というように、職種も業界も異なる仕事への転職がこちらです。
完全な未経験のため、仕事に対する意欲やポテンシャルが重視されます。
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企業が未経験者を採用している理由とは?
企業が未経験者を採用する理由は何でしょうか?
経験者を雇った方が教育に時間を割く必要がなく、引継ぎもスムーズなはずです。
しかし、あえて未経験者を採用するということは、何かしらの理由があるはず。
そこを十分に理解して応募することが、未経験でも採用されるポイントになります。
若い年代を採用して会社を若くしたい
企業が未経験者を募集する場合、20代の若手をターゲットにすることが少なくありません。
経験がなくてもいいから、若い人材をたくさん採用して、会社の若返り化を図りたいのが本音です。
応募のハードルを下げることで多くの未経験者を取り込み、選考の選択肢を広げたいと考えています。
若手を一から育て、いずれは会社を引っ張っていけるような優秀な人材に育てあげるのが狙いです。
未経験者は環境に適応できる柔軟性を持っている
募集するポジションによっては、他社のカラーに染まっていない人材を求めることがあります。
経験者は新しい会社のやり方に順応できなかったり、以前のやり方が抜けなかったりということがあるからです。
そういう意味では、未経験者の方が新しい会社のやり方にスムーズに馴染んでくれて、斬新なアイデアをもたらしてくれるでしょう。
未経験でもできる仕事の3つの特徴
未経験者の応募を歓迎している仕事には、3つの特徴があります。
慢性的に人手が足りていない
人手不足に悩んでいる業界は、経験を問わず広く募集をかける傾向があります。
採用のハードルを低くして、多くの応募者を取り込むのが狙いです。
現在は少子化の影響に伴い、どの企業も優秀な若手の確保に頭を抱えています。
とくに中小企業や知名度の低い企業は、人が集まりにくいのが特徴です。
未経験からでも成長・活躍できる制度が整っている
職種によっては経験者の数が圧倒的に少ないため、経験者を採用したくでもできないというケースがあります。
その場合、会社の教育制度を高め、未経験者を一から育てていかなくてはなりません。
そのため短期間でビジネススキルが身につくマニュアルを用意していたり、入社してしばらくは先輩がマンツーマンで指導してくれたり、独自の研修体制を整えている企業も多いようです。
専門的な知識や技能を求められない
「実務経験やスキルを求められない」「意欲さえあれば働ける」というような仕事もあります。
この場合は、仕事に対してどれだけやる気や意欲があるかをアピールすることが大切です。
一方で、専門的な知識や技能を求められる仕事もあり、例えば企業の法務部の採用に関しては、法律の知識やビジネスセンスが必要になってきます。
しかし中には、実務経験よりもポテンシャルを重視する企業もありますので、一概に「この仕事は未経験NG」ということもありません。
未経験から専門性の高い仕事を希望する場合は、まずは見習いやアシスタントとして採用してもらい、勉強をしながら成長していくという道を狙いましょう。
未経験者を歓迎している5つの仕事
「未経験でもできる仕事の3つの特徴」を踏まえ、未経験者が採用されやすい5つの仕事を紹介したいと思います。
サービス業
飲食店やアパレル、小売など、商品やサービスを提供するのがサービス業界の仕事です。
ほかにも美容室や娯楽施設、複合サービス施設なども含まれ、正社員に限らず、パートやアルバイト、派遣社員など幅広い雇用形態で募集されています。
商品知識や接客のスキルは仕事を通して学ぶことができるため、未経験でもチャレンジしやすいのがメリットです。
しかし間口が広い分、賃金もさほど高くありません。
そのため入社する人も多いが、退職する人も多い、というのがサービス業の特徴でもあります。
運送・配送業
Amazonや楽天といったネット通販の普及で、物流業界の需要は非常に高まっています。
トラックを運転する配送スタッフだけじゃなく、梱包や保管、商品管理といった幅広い職種を募集しています。
運転手の場合は運転免許が必要になってきますが、倉庫内で働く場合は資格やスキルはほとんど問われません。
教育制度も整っていて、仕事内容はルーティンワークが多め。
未経験でもチャレンジしやすく、コツコツと作業するのが好きな人にも向いています。
営業職
営業職は業界を問わず、広く募集されている職種のひとつです。
ただし「ノルマがある」「数字に追われる」という世間的にマイナスなイメージが強く、「営業だけはやりたくない」と考えている求職者も一定数います。
敬遠されがちな営業職ですが、一度経験を積んでおけば転職でも非常に有利です。
仕事において重要なコミュニケーション能力や数字に対する知識、礼儀やマナーを身に付けているという証明にもなるでしょう。
初めから営業職は無理だと決めつけず、「どんな業界なら活躍できそうか?」「営業を経験することでどんなキャリアが築けるか?」を検討してみるのもいいかもしれません。
介護職
人手不足の代表といっても過言ではないのが介護業界です。
介護職は都心や地方を問わず、「未経験OK」「学歴・職歴不問」などハードルを低くして全国的に募集がかけられています。
介護の仕事といえば、「キツい・汚い・危険」の3Kと呼ばれ、社会の底辺とまで言われている職業です。
しかし利用者やその家族の方々に感謝され、やりがいを感じながら働いている人もたくさんいます。
介護職の職場は老人ホームだけでなく、介護度が軽い高齢者が利用するデイサービスや、自宅へ訪問して身の回りのお世話をする訪問介護などさまざま。
自分の都合に合わせて職場を選べるのが、介護職のメリットでもあります。
IT業界
ITと聞くと、「なんか難しそう…」「専門知識が必要」と思っている人も少なくありません。
しかしインターネットやスマートフォンの普及で、私たちの身近なツールのひとつになっており、未経験でもチャレンジしやすい業界です。
ITエンジニアやプログラマーなどの専門的な仕事でも、充実した教育制度で経験を問わず募集しています。
スキルや実務を身につければ全国どこにいても仕事ができ、フリーランスとして活躍することも可能です。
収入も安定しており、キャリアを積むごとに年収アップも期待できます。
就活しても内定を貰えない未経験者の特徴
未経験でもチャレンジできる仕事は意外に多い、ということが理解できたでしょうか?
最初から条件を狭めず、広い視野で仕事を探すことが大切です。
しかし一部の求職者は、ハードルが低い仕事でもなかなか内定がもらえないことがあります。
その理由は3つあり、
- 年齢が30歳を超えている
- 仕事に対しての意識が低い
- 社会人に求められる要素を持っていない
ということが原因になっています。
年齢が30歳を超えている
企業が未経験者に期待することは「将来性」や「柔軟性」です。
そのため30歳を超えていると、未経験者を採用するメリットが低くなると考えられ、なかなか内定がもらえません。
未経験の仕事にチャレンジする場合は20代のうちがベスト。
30代からは即戦力が期待され、実務経験が問われます。
仕事に対しての意識が低い
これまで真面目に働いてきた人は問題ありませんが、次のような人は注意が必要です。
- 正社員の経験がない
- フリーター歴が長い
- 転職回数が多い
- 社歴が短い
採用担当者は「入社しても長く続けてくれるだろうか?」「真面目に仕事に取り組んでくれるだろうか?」というところを重視します。
上記の項目に当てはまる人は、仕事に対してどれだけ高い意欲を持っているかをアピールすることが大切です。
社会人に求められる要素を持っていない
「社会人基礎力」という言葉をご存知ですか?
これは2006年から経済産業省が提唱している、社会人に必要とされる能力のことを指します。
- 前に踏み出す力
- 考え抜く力
- チームで働く力
この3つの能力から構成されており、スキルや専門知識以外に「仕事で必要になる力」と考えられています。
具体的には、自分から前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組みことや、仕事に対して疑問を持ち課題を解決する力も重視されます。
また周りと協力しながら一つの目標に向かっていく要素も重要です。
このように説明すると難しく思われそうですが、社会人として世の中のためになることをしようという気持ちがあれば、十分ではないでしょうか。
「給料さえもらえればいい」という人は、社会人基礎力について考えてみましょう。
未経験からでも就職はできる!意欲的に行動しよう!
未経験者を歓迎している企業は多く、20代であればさまざまな業界や職種にチャレンジすることが可能です。
しかし誰でも採用される訳ではありませんので、企業が未経験者を募集する背景を調べた上で応募するようにしましょう。
また未経験からスタートできる教育制度が整っているか、社風や職場の雰囲気が自分に合っているかも重要なポイントです。
異業種へのチャレンジは、どんな社員が働いているかのイメージも湧きにくいため、転職エージェントを活用することも視野に入れてみましょう。
転職エージェントなら、企業が求める人物像や募集背景を熟知しています。
また企業の雰囲気も詳しく教えてもらえるので、入社してからのミスマッチが防げます。