中卒から警察官になれるってホント?採用試験の受験資格や試験対策を徹底解説

中卒から警察官になれるってホント?採用試験の受験資格や試験対策を徹底解説
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子どもたちに大人気の職業といえば「警察官」ですよね。

  • 悪い人を捕まえて世の中をよくする!
  • 弱い人たちを守ってくれる正義の味方!

そんなヒーローに憧れて、「警察官になりたい」と考えている人も多いのではないでしょうか?

誰もが「警察になるのは難しいだろうな」と思いがちですが、中卒でも警察官になることは可能です!

この記事では、中卒から警察官になる方法を詳しく解説しています。

また警察官の受験対策や身体条件なども紹介しているので、チェックしてみましょう。

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警察官には2つの種類がある!

警察官は大きく2種類に分かれ、「警察庁」と「都道府県警察」に所属されます。

それぞれの違いをみていきましょう。

警察庁

警察庁は警察全体を取りまとめている機関を指します。

警察制度の企画や立案をしたり、警察行政に関する調整業務をこなしたりする、国家公安委員会の特別機関です。

大卒程度の学力が必要で倍率が高く合格率が非常に低い

刑事ドラマで「キャリア組」と「ノンキャリア組」という言葉をよく聞きますよね。

警察庁はいわゆる「キャリア組」の部類で、大卒程度の学力が必要になります。

国家公務員試験をパスして警察庁に採用されなければならず、試験も採用も難易度が高いのが特徴です。

都道府県警察

警察庁が国家公務員なら、都道府県警察は「地方公務員」です。

警察庁の仕事はデスクワークが多いですが、都道府県警察は現場で地域の平和を守る役目を担っています。

このほか「警視庁」という言葉もよく耳にしますが、東京都のみが警視庁と呼ばれているだけで、こちらも都道府県警察と同じ位置付けになります。

中卒には都道府県警察がおすすめ!

刑事や白バイ隊員、監視機関など、刑事ドラマで活躍しているのが都道府県警察です。

中卒であれば都道府県警察を目指し、採用試験をパスしましょう。

中卒から警察官になるための様々な条件

体力を使う警察官には、以下のような身体要件が明確にされています。

身長・体重・視力などの条件

男性と女性で異なりますので、該当しているかを確認してみましょう。

【男性】
身長 おおむね160㎝以上
体重 おおむね48kg以上

 

【女性】
身長 おおむね154㎝以上
体重 おおむね45kg以上

 

【男女共通】
裸眼視力 両眼とも0.5以上
矯正視力 両眼とも1.0以上

年齢の条件

中卒にオススメするⅢ類の受験資格は以下の通りです。

  • 35歳未満で高校(学校教育法による高等学校)を卒業又は卒業見込みの人
  • 17歳以上35歳未満で高校卒業程度の学力を有する人

高卒程度の学力があれば中卒でも高校中退した人でも受験でき、地方では年齢条件を満たすだけで応募できる自治体もあるようです。

参考元:警視庁 「令和2年度警視庁採用サイト

警察官試験で必要な学力

警察官の採用試験は、ほかの公務員試験と比べると難易度は低めといわれています。

しかし油断は禁物で、きちん試験対策をして臨まなければ合格できません。

面接と体力検査

体力検査も都道府県によって種目が変わります。静岡県警察を例にあげると、試験種目は以下の通りです。

  • 腕立て伏せ
  • 上体起こし
  • 反復横跳び
  • 握力
  • 立ち幅跳び

大体起こしとは腹筋のことで、実施方法も基準が決められています。

  1. 両ひざを曲げ、あおむけに寝た姿勢で、両手を軽く握り、両腕を腕の前で組む。
  2. 「始め」の合図で両ひじと両ももがつくまで上体を起こす。
  3. 30秒間で何回上体を起こすことができるかを測定する。

このように、詳しいテスト内容が公式サイトで確認できますので、試験前にチェックして体力をつけるようにしておきましょう。

引用:静岡県警察 「体力試験のやり方

警察官の試験内容とは?

警察庁、都道府県警察、それぞれの試験内容を紹介していきます。

警察庁の場合

先述しましたが、警察庁の警察官になるには大卒程度の学力レベルが必要です。

東京大学など多くの官僚を輩出しているエリート学生たちが競い合うため、ハイレベルの学力と学歴が必要になります。

試験内容

試験区分は「一般職」と「総合職」に分かれ、総合職区分では大卒と院卒で出題の内容が変わります。

どちらの区分も試験内容は同じで、数的推理などを問う「基礎能力試験」、行政や工学などの専門知識を問う「専門試験」、面接での「人物試験」が行われます。

平成28年度の合格人数は、以下の通りです。

総合職試験 (院卒者) 合格者639人/2,956人
総合職試験 (大卒程度) 合格者1,372人/18,927人
一般職試験(大卒程度) 合格者7,583人/35,998人

さらに警察庁に採用されたのは総合職で12人、一般職で37人ですから、非常に狭き門であることが理解できると思います。

都道府県警察の場合

中卒から警察官になるには、各都道府県で実施している採用試験をパスして、「地方公務員」にならなくてはいけません。

東京都の警察官を目指すなら東京都(警視庁)が実施する採用試験を、大阪府の警察官を目指すなら大阪府が実施する採用試験を受験して、合格する必要があります。

採用試験はⅠ類・Ⅱ類・Ⅲ類に区分されていて、それぞれ「大卒程度」「短大卒程度」「高卒程度」と、学歴ではなく学力で区分されているのが特徴です。

中卒であれば、高卒程度のⅢ類を受験しましょう。

受験資格は17〜30歳までで日本国籍があることです。

試験内容は大きく、「教養」「論文」「面接」の3つの段階に分けられます。

1次試験(筆記)

試験は5つの選択肢から選ぶ「五肢択一式」で行われます。

一般的な知識を問う内容で、「数学・政治・法律・日本史など」の知識分野と、「文章理解・数的推理・判断推理など」の知能分野が出題され、一定以上の得点を取得しなくては2次試験へ進めません。

2次試験(小論文・体力検査)

2次試験は論文(作文試験)です。

出題された課題に対し、自分自身の見解や考えを論文にまとめます。過去に出題された「高卒程度試験」は以下のような内容です。

  • 警察官として、あなたが守らなければならないものとはどのようなものか、具体的に述べなさい。(平成22年度 警視庁)
  • 日頃から心がけていること、又は、実行していることは何か。(平成22年度 茨城県警察官)

警察官は書類を作成する仕事も多く、正しい文章力が問われます。

誤字脱字がないか、読みやすい文章になっているかもポイントになり、字数は800〜1200文字程度が一般的です。

仕事上、体力も必要になるため、職務に耐えられるかの体力検査があります。

腕立て伏せや上体起こし、握力、幅跳びなどさまざまな種目があり、それぞれに基準が設けられています。

都道府県ごとに受験の種目が公表されていますので、事前に体力をつけておくと大丈夫でしょう。

3次試験(集団討論・最終面接)

面接では一次試験や論文では分からない人物試験が実施されます。

受験者1人で行う「個別面接」、複数の受験者で行う「集団面接」、さらに受験者数名で出された課題についてディスカッションする「集団討論」が用意されています。

自治体によっては3つのうちのいずれか、もしくは組み合わせで行います。

集団の中で自分の意見を述べるのは容易ではありません。

筆記試験の結果がよくても面接で失敗すると警察官になれませんから、しっかりと自己分析を行って面接に臨みましょう。

中卒から警察官になるため秘訣

最後に、受験に合格する秘訣とポイントを紹介します。

過去問を解きまくる

数的処理や法律系の科目は非常に難しいので、問題になれる意味でも過去問を繰り返し解くことが大切です。

いろんな参考書を解きまくるのもいいですし、1冊に絞って何度も繰り返し解くのもいいでしょう。

本番を想定して時間をセットし、緊張感を持って問題に挑むのもいい方法です。

また論文試験は文字数の制限もあるので、時間オーバーしないよう文章が書けるようにしておきましょう。

最近のニュースを理解して自分なりの考えを持つ

面接では時事ニュースについて聞かれることもあるので、自分なりの考えを述べられるよう準備しておくことも大切です。

また「どんな警察官になりたいか」「志望動機は何か」このような質問は頻度が高いようなので、模範解答ではなく自分らしい回答が表現できるよう訓練しておきましょう。

警察官に求められる体力を身に付けておく

警察官は犯罪者を取り押さえる体力も必要です。

体力テストでは腹筋や持久力、跳躍力などが測定され、どれか1つでも達成できない場合は不合格になってしまいます。

運動不足だなと思う人は、スポーツジムに通ったりして試験に向けた体力づくりを行いましょう。

中卒から警察官になるまでの道のりに関する質問

ここでは、中卒で警察官になりたい方が抱く疑問や悩みを質問形式で解説していきます。

Q.中卒でも警視庁所属の警察官になれる?

結論から述べると、最終学歴が中卒でも、警視庁所属の警察官になることは可能です。

中卒の方が警察官になるには、第三類の受験資格「17歳(平成15年4月1日までに生まれた人)以上35歳未満で高校卒業程度の学力を有する」をクリアしておけば、就職できるチャンスがあります。

なお、第一類は、大卒以上、あるいは卒業見込みが条件になっているので受験資格そのものがありません。

Q.警察官になるまでの道のりは?

警察官になるためには、2~3度に及ぶ試験を突破しなければなりません。

例えば、警視庁所属の警察官になるには、学力等が問われる1次試験と適正と面接が行われる2次試験を突破しなければなりません。

一方、都道府県警察になるには、学力試験や体力測定といった試験を突破した後、2度に渡る面接を通過しなければなりません。

なお、具体的な試験の中身が変わることがあるので、常に最新の情報を持って対策していきましょう。

Q.中卒から警察官になるための対策は?

警察官になるためには、2~3度に及ぶ試験を通過しなければなりません。

中卒の方が最も不安になるのが、1次試験の「学力試験」でしょう。

第三類の筆記試験は、警視庁・都道府県警察とで試験内容が一部異なります。

万全を期すためにも、まずは過去問を解いて出題傾向を覚えていくことです。

特に、出題数が多い分野を重点的に行うのがベストでしょう。

また面世対策として、日々のニュースに目を通してみたり、体力測定に備えて、適宜運動して体を慣らしておくのも大切です。

Q.晴れて警察官になったあとは?

試験を乗り越え、警察官になったら、職業訓練として警察学校に入学します。

通学期間は、約10ヶ月と第一類で入学した方よりも長く在籍して、その後現場配属となります。

在学期間中は、寮で生活しますが、届け出を出せば外泊・外出ができます。

また訓練生でありながら、給料の支給に加えて賞与もいただけます。

試験対策を入念に行い警察官を目指そう!

中卒や高校中退でも、高卒程度の学力があれば受験して警察官になることができます。

年齢や身体条件をクリアしていることが第一条件ですが、公務員なので倒産のリスクもありません。

ただし誰でも簡単に受験に合格できる訳ではありませんから、しっかりとした受験対策や体力づくりが必要不可欠です。

見事に採用されれば、国のために働くという大きな使命のもと、地域の安全と平和を守るヒーローになれるでしょう!

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