【例文付き】新卒就活で必ず聞かれる学生時代に頑張ったことの解答方法!

【例文付き】新卒就活で必ず聞かれる学生時代に頑張ったことの解答方法!
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就活において面接でよく聞かれる「学生時代に力を入れたこと」。

いざ思い出してみると、勉強、サークル、アルバイトと、特別なことをやっていないことに焦りを感じる方も多いようです。

そもそも面接官は、どうしてこんな質問をするのでしょうか?

そこで今回は、面接官が「ガクチカ」を質問する理由と、見つけ出すヒント、伝えるときのポイントについて順を追って解説します。

最後に3パターンの例文も掲載していますので、面接対策の参考に使ってください。

学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)に悩む新卒は多い!

学生時代に力を入れたことが見つからないと悩む人はとても多いです。

そもそも「立派なことでなくちゃいけない!」と大げさに捉えすぎていることが原因ですが、特別である必要はありません。

しかしほとんどの新卒が「ネタがない」「何も頑張ってない」といった悩みを抱えています。

平凡な学生生活を送っていたため

これまで頑張ってきたことを書き始めてみると、勉強、サークル、ゼミ…と、誰でもやっている「普通」のエピソードしかないことに気づきます。

学生なので学業に励むのは当然ですし、面接官が感動するような話のネタもありません。

アルバイト位しかしてこなかった

学生時代はアルバイトに明け暮れていた人も多いでしょう。

飲食店や家庭教師、コンビニの店員など、10人いたら2、3人は該当する人がいそうですよね。

これもまた悩みの種になり、「もっと特殊なアルバイトをすればよかった…」と後悔する人もいるようです。

しかし面接官は、「感動話」や「面白い話」を聞きたい訳ではありません。面接で優れた能力をアピールするよりも、コンビニのアルバイト経験が面接官の心を掴むことがあります。

面接官を唸らせるエピソードを考えるには、「ガクチカ」を質問する面接官の意図を知ることが重要です。

次の章では、その理由を探っていきます。

採用担当者が学生に学生時代に力を入れたことを聞く理由

企業側がガクチカを質問する理由は、以下の3つです。

  • 人物像を理解するため
  • 要点をまとめて伝える力を知るため
  • 企業の社風に合っているか判断するため

では、それぞれの内容を詳しく解説します。

人物像を理解するため

学生時代に頑張ったことという質問を通し、あなたの人柄や人間性をみています。

例えば、「引っ越しのアルバイトを4年間続けた」と話すと、

「1つのことを追求するタイプ」
「体力がある」
「一人でもくもく作業するよりもチームワークが得意」

など、さまざまな性格が判断できます。

要点をまとめて伝える力を知るため

過去の経験を語ることで、相手にどれだけ分かりやすく伝えられるかを知ることができます。

これはビジネスをする上でも必要な能力で、伝える力がなくては社会で活躍できません。

とくに営業職や接客業といった人と接することが多い職業では、必要不可欠な能力といっても過言ではないでしょう。

自分のことを魅力的に伝えられれば、「コミュニケーション能力が高い」「プレゼン能力がある」と評価されます。

企業の社風に合っているか判断するため

物事に対する考え方や行動、結果の受け止め方は人それぞれですので、そこから自社にマッチした人物なのかを判断します。

つまり、立派なことを話して面接官を感心させる必要はないということです。

知りたいのはあなたの人柄ですから、「人となり」が伝わるような内容を伝えましょう。

学生時代に力を入れたことはなんでもよい!

学生時代に頑張ったことは、何も特別なことでなくていいとお話ししました。ただし、話をする上で注意すべきポイントがあります。

経験そのものはあまり気にしていない

大切なのは、「何を頑張ったか」ではなく「どんな風に頑張ったか」です。

どんな出来事も、受け取る人によって行動や思考が異なります。

面接官は、なぜ頑張ろうと思ったのか、その経験を通してどう感じたか、何を得て今後どうしたいと思ったかを知るために質問をしています。

「登山にはまって山ばっかり登っていた」という場合は、なぜ登山にはまったのか、何を楽しいと感じたか、どんなところを工夫したか、その体験が今後どう活かせるか、エピソードを交えて話しましょう。

面接官は、あなたがエベレストに登ったかどうかじゃなく、登頂するためにどう頑張ったのかを知りたいのです。

くれぐれも嘘をつくのはNG

面接を突破したいからといって、嘘をつくのはよくありません。

深く質問されたとき、嘘をついていることが見抜かれてしまいます。またエピソードの盗用や誇張も辞めましょう。

信用できない人とは一緒に働けませんので、嘘がバレると100%採用に至りません。

そんなリスクを冒すよりも、時間をかけて学生時代を振り返ってみる方が先決です。

経験を経て何を感じどう活かすのかが大切!

企業が知りたいのは、あなたが頑張った経験を「入社後どう活かしてくれるか」です。

山登りの話の続きで言うと、山は突然天候が崩れることもあるでしょう。

そんなときは無闇に行動せず、状況が変わるのを待つことが大切だと学んだとします。

仕事においても、うまくいかないときは誰にでもあるはずです。

そのときは突っ走るのではなく、冷静に周りをみて状況を判断することが大切だ、という風に繋げるといいでしょう。

学生時代に力を入れたことを見つける秘訣

「どうしても頑張ったことが見つからない!」、そんな人は以下の3つを試してみてください。

友人・家族・教授に聞いてみる

学生時代のあなたを知る人に聞いてみるのもいいでしょう。

自分が頑張っているときは夢中で覚えていないことも多々あり、第三者のほうが覚えていたりします。

周りの意見を聞くことで、自分では気づかなかったことに気付かされたりするいい機会です。

就活アドバイザーに相談する

新卒のエージェントサービスを利用して、アドバイスをもらうのも有効な方法です。

就活アドバイザーは何人もの新卒の相談に乗り、就職を成功させてきた実績を持っています。

また企業側の人事とのパイプもあり、面接ではどんなところを重視するか、企業ごとに理解しているところも強みです。

就活アドバイザーを通して面接対策ができれば、一人で考えるよりも高い確率で採用に至るでしょう。

もう一度入念に自己分析をする

頑張ったことが思い浮かばない人は、自己分析が足りていない可能性があります。

先ほども話した通り、面接官が驚くような内容や、ドラマのようなスケールの大きい経験である必要はありません。

1、2年生の頃のブログやSNSをみて振り返るのもいいでしょう。過去に熱中していたことや悩んでいたことが思い出せるはずです。

学生時代に力を入れたことを伝えるときのポイント

同じ内容でも、エピソードの流れや伝え方によって受け取られ方が違います。

ここでは、話の内容がより伝わりやすくなるポイントを解説します。

出だしは必ず結論から伝える

話す順序は、結論ファースト!起承転結ではありませんので注意しましょう。

「私が学生時代に力を入れたことは〇〇です。」
「私は学生時代に〇〇を続けてきました。」

という出だしで始めます。またダラダラと長い時間をかけて話すのではなく、無駄を省くことも大切です。

さらに数字を用いた表現をすると、具体的な内容が伝わり状況を理解してもらいやすくなります。

頑張ったことのプロセスを伝える

面接官が重視するのは、「どのようにして問題やトラブルを解決したか」という点です。

同じ課題であっても、人によって解決方法は異なります。

粘り強いタイプなのか、戦略を立てて進むタイプなのか、あなたの人柄や個性を見極める大切なポイントになるのです。

経験から何を学んだのかを伝える

同じ経験をしても、それをどんな風に活かすかは人それぞれ。活かし方次第では、「うちで活躍できそう」「当社には向いていないな」と判断されるのです。

例えば、同じミスを何度も繰り返してしまった場合、「三重チェックをしてミスを減らす人」と、「自分には向いていないと見極め違う仕事に取り掛かる人」もいる訳です。

そこでどちらの解決策が企業に合っているのかを判断し、入社したあとのミスマッチを防ぎます。

学生時代に力を入れたことの例文

3つの例文を紹介しますので、話し方や流れを掴んで自分のエピソードを考えてみましょう。

例文①

学生時代は、中学から続けているバスケットボールに力を注いできました。大学2年の時に膝を故障し、選手からは外れてしまいましたが、今でもマネージャーとしてチームをサポートしています。怪我をするまでは選手として、裏方でサポートしてくれるマネージャーや補欠の選手の気持ちを考えず、メニュー決めや練習に取り組んでいました。しかし他校との練習試合の設定や会場の予約、備品の発注など、思っていた以上に大変だったことを知りました。私たち選手が練習に集中できるよう、たくさんの人に支えられていたことをマネージャーになって初めて気づいたのです。
この経験を通して、人を支えることの大変さと大切さが身に付きました。御社では、社員を支える事務職として、自分のパフォーマンスを発揮していきたいと思っています。

例文②

私は高校生の頃からブログを続けています。初めは日記がわりだったのですが、徐々に書くことが楽しくなり、ライター職を目指すようになりました。ブログでは自分の書きたいことを一方的に書いていたので、このままでは書く力が伸びないと思い、クラウドソーシングで仕事を受注してみることにしました。
初めの頃はまったく仕事が取れず、文章力に自信を持っていた私は悔しい思いと共に、現実の厳しさを知りました。そこで受注が多い人の自己PRを片っ端から見ていき、どんな風に書いているかを研究しました。すると評価が高い人ほど発注者の視点に立っていることに気づき、一方で私は自分目線で書いていたことに気づきます。
それからは発注者の立場に立った提案をするように心掛け、急なスケジュール調整にも柔軟に対応して信頼関係を築くことに注力しました。今では直接ご注文をくださる方もいて、ライティングのスキルも上達しています。
御社の業務においても、ユーザーである20代30代の女性の視点を大切にし、満足度の高いサイトを作っていきたいと思っています。

例文③

学生時代に力を注いだことは、4年間続けた居酒屋のアルバイトです。この経験を通して、食の大切さを学ぶことができました。お店は個人経営で大きくはありませんが、素材にこだわった食材を提供しています。有機野菜や天然の食材は原価も高く、アルバイトも私一人だけで経営は厳しそうでしたが、素材だけは妥協しないという店主から環境問題や食育について学びました。お店のお客様に対して、自分の料理を食べてより健康になってほしいという気持ちや、子供たちが元気に育つ環境を未来に残したいという店主の気持ちに感動し、私も地球環境を守るための仕事がしたいと決意しました。
御社は食品会社の中でも、真っ先に自然保護に取り組んだ会社であり、CO2の削減や食品ロスの削減にも積極的です。御社での仕事を通して、これからの環境問題を社会全体で解決していきたいと思っています。

今一度学生時代を振り返ってみよう!

「学生時代に力を入れたこと」を伝えるには、企業側の質問の意図を理解することが第一です。

すると、力を入れるべきポイントが分かり、面接官に伝わりやすくなります。

立派な結果や実績は必要ありません。なぜそのような行動を取ったのか、どう感じてどう行動したのかが大切です。

まずはエピソードをいくつかピックアップし、3種類ほど書き出してみましょう。

その中から自分が志望する企業にふさわしいものを選んでみてください。

説明は論理的に、結論から語りましょう。

経験から身につけた能力は、あなたの評価につながり、面接を突破できるはずです!