非公開求人ってなに?メリットとデメリットを徹底解説

転職エージェントを利用するメリットとして必ずと言っていいほど、目にする非公開求人。
なんとなく名前から、一般的な求人サイトでは掲載されていない秘密の求人といったイメージは浮かびます。
しかし公開されている求人とは何が違うのか。
非公開求人にする理由はなんなのか。
よくわからない方は多いのではないでしょうか。
今回の記事は、そもそも非公開求人がどのようなものなのか、そのメリットとデメリットについて解説していきます。
非公開求人ってなに?
非公開求人とは、求人サイトなどには掲載されていない、つまり一般には公開されていない求人のことです。
基本的に非公開求人は、年収が高かったり、課長職、部長職など役職のあるマネジメント層の募集などが多い傾向にあります。
非公開求人を取り扱うのは、基本的には転職エージェントのみです。
そのため、非公開求人がどのような求人なのか、詳細を知るためには転職エージェントに登録することが必須になります。
非公開求人と公開求人はどっちがいいの?
非公開求人には、条件がいいものが多いことをわかっていただけたと思います。
条件がいい求人が多いなら、非公開求人は、一般に公開されている求人よりもいいに決まってると思いますよね。
しかし非公開求人と公開求人にはどちらもメリットとデメリットがあります。
そのため、一概に非公開求人がいいとは言えません。
求職者の経歴やスキルによって、おすすめできるほうは変わるのです。
非公開求人のメリット
非公開求人の求人の質がいいとは言うけど、漠然としすぎてどう良いのかイメージがわかないという方もいると思います。
非公開求人の求人はどう良いのか。
非公開求人の具体的なメリットを紹介していきます。
大手企業の求人がある
非公開求人には、一般の求人サイトに公開してしまうと応募が殺到するような大手有名企業の求人情報が多くあります。
一般の求人サイトでは、なかなか大手有名企業の求人には出会えませんよね。
有名企業は、応募の殺到を防ぐために転職エージェントに依頼をして、非公開求人として求人を出します。
転職エージェントに依頼すれば、有名企業が欲している経歴やスキルを持った人材のみと面接ができるので効率がいいのです。
そのため、転職エージェントに登録すれば、大手有名企業の求人に出会えて、転職できる可能性が生まれます。
大手有名企業自体に興味はなくても、大手の条件は良いものが多いです。
そのため、優良な求人の選択肢が増えるだけで転職活動において大きなメリットになります。
管理職の求人がある
非公開求人のなかには、マネジメント層の求人もあります。
公開求人では、「幹部候補」の募集はあっても、マネジメント層などの管理職の募集はなかなかありません。
キャリアアップを狙っている、マネジメント層の転職を狙いたいという方は、非公開求人がおすすめです。
スキルや経歴に応じた好条件での転職が可能
一般公開されている求人の多くは、スキルや経験に応じて給料を変えると謳っています。
しかしそのような多くの求人は、蓋を開けてみるとスキルや経験を考慮されず、提示されている最低金額の給料で雇用してくることが本当に多いです。
一部のスキル経験を考慮してくれる会社も、考慮してもらっても大した金額じゃないことが多く、場合によっては年収が下がってしまうこともあります。
その点、転職エージェントは、スキル経験に合った優良な非公開求人を紹介してくれます。
そのため、自分のスキルや経験にあった好条件での転職が可能になるのです。
非公開求人のデメリット
非公開求人のメリットは、大きいです。
しかし非公開求人にもデメリットはあります。
下記から非公開求人のデメリットについて解説していきます。
スキルや経歴次第では優良な非公開求人を紹介してもらえない
非公開求人は、転職相談者のスキル経験経歴が企業の求める人材とマッチしていると判断された場合にのみ紹介されるものです。
そのため、本人のスキルや経験が足りていなければ、そもそもあなたの求めるような好条件な非公開求人を紹介してもらえないのです。
とはいっても、本人のスキルや経験にあった非公開求人は紹介してもらえます。
さらに面接指導や履歴書の作成など無料でアドバイスを貰えるので、転職エージェントに登録すること自体にデメリットはありません。
ただし、スキルが足りない場合、紹介される非公開求人に高い理想を求めると落胆してしまうデメリットはあります。
年齢に関係なく高い実務能力が要求される
非公開求人は、スキルや経験などの採用条件が細かく設定されています。
そのため、応募できる人が限られます。
一つの求人に何十人も応募するということが起こらないうえに、企業も求めているスキルを所持している人材と判断して面接をおこないますから、マッチングする可能性は高くなります。
しかしその分転職後には、ハイレベルな実務能力が要求されることになります。
募集人数が基本的に1名のため、すぐに締め切りになる
非公開求人は、企業が現在ピンポイントで欲しい人材を獲得するために利用している場合がほとんです。
特定のスキルを持つ人、一定以上のマネジメント経験を持つ人など、新卒採用ではないため、何人も採用しません。
そのため、すぐに内定が決まってしまいます。
その非公開求人の条件にあてはまる人材があなただけなら問題はないです。
しかし、いくら非公開求人の求めるスキルや経験がハイレベルでも、全国的に見れば結構な人数が応募基準に達するでしょう。
転職エージェントから非公開求人を紹介されたら迷っている暇はないのです。
少しでも興味があれば、行動しないといけません。
企業が求人を非公開にする理由
なぜ企業は、わざわざ求人を非公開にするのでしょうか?
転職エージェントに非公開求人として頼むのには、しっかりとした理由があります。
応募の殺到を避けたい
非公開求人のなかには、大手有名企業や優良な条件の求人があります。
大手有名企業や優良な条件の求人が一般転職サイトに掲載されると、どうなってしまうでしょうか?
間違いなく応募が殺到してしまいますよね。
応募が殺到すれば、膨大な量の履歴書や職務経歴書で必要なスキルと経験を持つ人材なのか判断しなくてはなりません。
とてもではありませんが処理しきれる量ではありません。
そのため、一般公開せずに、自社の求める人材にだけ求人を紹介して欲しいと転職エージェントに非公開求人として依頼するのです。
転職エージェントの時点で選別がおこなわれるので、あとは確実に求めるスキルを持った人材とじっくり面接をおこなえます。
企業にとって採用コストや採用時間を大幅に抑えられるメリットがあるので、良い求人ほど非公開求人にするのです。
競合他社に募集職種を知られたくない
大手有名企業は、常に競合他社の動向に注目してマーケティングや企画がおこなわれます。
とくにゲーム業界やWEB業界では、その傾向が顕著。
募集している職種を知られることは、強化しようとしている事業部・事業を知られることと同義なのです。
あるゲーム会社がエンジニアやプログラマを大量に採用していたら、新作のゲームをリリースしようとしているのか、と予想がつきますよね。
このような競合他社に募集職種を知られないために非公開求人にすることがあります。
人事に影響するため自社の社員に知られるのを防ぐ
非公開求人は他社に知られたくない、だけではなく自社の社員にも知られたくない情報になります。
たとえば、企画部の部長を募集していることを現在の企画部の部長が知ったらどう思うでしょうか?
自分はどうなる?部署移動させられる?降格させられる?
真意がどうであれ、様々な不安を抱かせてしまいます。
マネージャー層の求人は、人事に大きく影響します。
そのため人事異動の正式発表前に秘密裏に採用をおこない場合に非公開求人は便利なのです。
非公開求人にたくさん応募する方法
非公開求人がどのようなもので、どのようなメリットがあるのか解説してきました。
非公開求人は、基本的に紹介されてデメリットがないものです。
そのため、優良な求人の選択肢が広がるという点で多く紹介されれば、されるだけ転職の成功に有利。
それでは、どうすればより多くの非公開求人に合うことができるのでしょうか?
その方法を解説します。
複数の転職エージェントに登録する
非公開求人は、転職エージェントによって保有している情報数・業界ジャンルが異なります。
なぜなら転職エージェントによって得意な業界や職種、年齢や性別が異なるからです。
企業も求める人材にあわせて、非公開求人を任せる転職エージェントを変化させます。
そのため、より多くの転職エージェントに登録することで様々なジャンルの非公開求人を見ることができます。
自分の経歴とスキルにあった転職エージェントを選定
やみくもに複数の転職エージェントに登録しても、非公開求人の紹介条件を満たしていないと、そもそも非公開求人が紹介されません。
たとえば、あなたが男性なのに女性向けの転職エージェントに登録しても、非公開求人の条件には「女性」が設定されているはずですから、紹介されるはずがありません。
そのため、自分のスキルや経歴にあった転職エージェントを選択する必要があります。
優良な条件が多い非公開求人で満足のいく転職を!
非公開求人は、一般公開されている求人よりも条件面が良いです。
また大手有名企業や人気企業などの求人もあり、憧れの企業に入社したい場合は、転職エージェントを利用すると入社できる可能性があがります。
有名企業でなくても、自分のスキルと経験にあった求人を紹介されるため、転職後に満足する可能性も高くなります。
転職エージェントの利用は、無料です。
自分一人で転職活動をするよりも、面接の相談や履歴書作成のアドバイスをもらえて、非公開求人も紹介してもらえる転職エージェントを利用しましょう!