大企業への転職には学歴が必要?学歴が無くても大企業に転職する方法を解説

大企業への転職には学歴が必要?学歴が無くても大企業に転職する方法を解説
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学歴がないと大企業への転職は無理だと思っていませんか?

確かに大企業には有名大学出身が多く在籍していて、低学歴の人は少ない印象です。

しかし学歴がなくても学歴以外をアピールすることで、大企業へ転職することができます。

ここでは、

  1. 大企業への転職に学歴は必要なのか
  2. 学歴が重視されるのは何歳くらいまでか
  3. 低学歴でも大企業に入社する方法

を解説しています。また学歴を重視する業界・職種についても紹介していますので、学歴で悩んでいる人はぜひ読んでみて下さい。

大企業への転職では学歴をみられている

「採用基準に学歴をみている」と公言している企業はありません。そんなことを言おうものなら、「お高くとまっている」「偉そう!」と反感を買ってしまいます。

しかし大企業が採用の判断軸として、学歴をみているのは間違いないです。その理由を解説します。

エントリー人数が多いため学歴フィルターをかけて足切りをしている

大企業の採用においては全国からたくさんの応募があります。学歴が低くても優秀な人はいますが、一人一人を面接して能力を見抜くのはどれだけ時間があっても足りません。

エントリーが多い企業が学歴フィルターを利用することで、忙しい人事の「時間の短縮」に一役買っています。

また単純に考えても、学歴が高い方が優秀な人が多いのは当然です。

ほかの友だちが遊んでいた時期に猛勉強していたわけですから、「遊びの誘惑に負けない強い意志」「難関大学に合格するための努力」を兼ね備えていると判断されます。

自頭の良さを知りたいため

人気企業のようにエントリー数が多くなくても、学歴をみる業界はあります。

それは単純に仕事のレベルが高く、一定の学力がないと仕事ができないケースです。

学歴が問題で将来的に仕事ができにくくなると企業側も困るので、学歴フィルターを利用します。

フィルターの目の粗さは企業によって異なり、「MARCH」「関関同立」と呼ばれる大学以上などで線引きされることが多いようです。

  • MARCH…明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学
  • 関関同立…関西学院大学・関西大学・同志社大学・立命館大学

転職で学歴を重視されるのは30歳くらいまで

ここまで読んだ方は、「やっぱり一流の大学を出ていないと大企業には転職できないんだな」と思った方も多いでしょう。

しかし学歴が重視されるのはエントリー数が何百、何千とある「新卒一括採用」のときや、実績が少ない30歳未満の場合がほとんど。

多くのキャリア採用では学歴より「職歴」が重視されます。

30歳以上は学歴よりも職歴が重要

大卒で就職すると30歳ではもう一人前になっていて、中にはリーダー的ポジションを任されるような人材も増えてきます。

そうなると学歴云々ではなく、「どれだけ会社に貢献しているか」が問われはじめます。

もちろん学歴はあった方がいいですが、一流大学を出ているからといって企業が欲しい人材に当てはまっているかは別の話。

中小企業出身でも、多くの実績を積み能力が発揮できていれば、新卒採用で相手にされなかった大企業へ再チャレンジすることだって可能です。

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学歴が重視されやすい業界・職種一覧

まず学歴を重視する企業の特徴から確認してみましょう。

  1. エントリー数が多い人気企業・大企業
  2. 仕事内容がハイレベルである
  3. ブランド主義の老舗企業

これらを見据えて、学歴が重視されやすい業界・職種をみていきましょう。

  • 総合商社
  • 大手コンサルティングファーム
  • 投資系銀行
  • Webマーケティング会社
  • 大手IT会社
  • 東証一部上場の一流企業

大手のコンサルティング会社や投資銀行などでは、「数的処理能力」や「論理力」が求められるため、自頭が悪い人は採用されません。

また電通やトヨタ、五大商社(三菱商事・三井物産・伊藤忠商事・住友商事・丸紅)、ANA、明治などは就活生に非常に人気が高く、倍率が100倍以上のところばかり。

学歴フィルターが行われていても不思議ではありません。

学歴よりもスキルや実績を重視している業界・職種一覧

実務経験やスキルを求める傾向が強い業界・職種を紹介します。

  1. 不動産業界
  2. IT業界
  3. 保険業界
  4. サービス業界
  5. 人材業界
  6. 飲食業界

これらの業界では学歴を見られることはあまりありません。

また未経験からチャレンジできる仕事が多いのも特徴です。

全体的に人手が足りていない業界は、応募自体が多くないため、学歴フィルターを使う必要がないのです。

とくにサービス業や飲食業の接客や販売スタッフは、採用基準が「高卒」「未経験OK」などハードルが低め。

経験があれば優遇されますが、未経験でも問題なく採用されます。

学歴以外でアピールすべき3つのポイント

大企業や仕事のレベルが高い企業は、学歴が重視されがちということが理解できたと思います。

しかし学歴は「採用業務を効率化させる一つの方法」に過ぎず、中途採用では一人一人の実績をじっくり評価し、判断した上で選考される傾向があります。

では次に、学歴に自信がない人がアピールすべきポイントを紹介していきます。

これまでに経験してきた業務や身に付けたスキル

中途採用では、前職でどんな仕事をしてどれだけのスキルを身につけているかが問われます。

それらの実績が欲しいポジションにマッチしていれば、学歴がなくても採用させる可能性はあります。

例えばリーダー候補の経理職で考えてみましょう。

学歴があって経理歴が3年の人と、学歴は低いが経理歴7年の人が応募してきた場合、後者の方が採用されます。

ただしこの募集が、早期退職した新卒組の補填を目的にしていた場合は、前者が採用されるでしょう。

学歴はないがある分野に特化したスキルや経験がある人は、それを求めている企業の採用に応募することが大切です。

仕事に対しての前向きな姿勢やモチベーションの高さ

どんなに優秀で一流の大学出身でも、モチベーションが低ければそれ以上の成長は見込めません。

企業は優秀である前に、「どれだけ志を高く持って仕事に励んでくれるか」を重視しています。

入社すると誰もが一度は大きなミスをするものです。

その際にモチベーションが高い人は、ミスを受け止めもう一度頑張ろうとスタートラインに立つことができます。

一方で学歴が高く自頭が良くても、失敗を引きずって前向きになれない人は、大企業で活躍できずに終わってしまいます。

明るい人柄・人間関係を構築するためのスキル

大企業には一流大学出身や帰国子女が数多くいますが、まれに「凡人」と捉えられるような人が混じっていることがあります。

彼らは中堅大学以下だったり、これといった特性がなかったりしますが、圧倒的なコミュニケーション能力を持っていたり、周囲を惹きつける魅力に溢れていたりします。

面接の30分〜1時間で面接官の心をつかみ、内定を勝ち取るのがこのタイプです。

キャリア採用枠では、「前職で何をしてきたか」「入社したら何ができるか」が重視されますが、プラスしてコミュニケーション能力があれば非常に有利になります。

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大企業への転職を成功させるためにしておくべきこと

大企業への転職を成功させるには、事前準備を入念に行うことが何よりも重要です。

履歴書・職務経歴書を完璧に仕上げる

履歴書や職務経歴書を書く目的は、内容を読んだ採用担当者に「会ってみたい!」と思ってもらうことです。

そのためには

  1. これまでの経験・スキルを具体的に伝えること
  2. 転職理由と一貫性のある「志望動機」を用意すること

この2点が重要なポイントです。

大企業→大企業の場合は、社風や仕事の規模も近く、お互いに仕事内容がイメージしやすいです。

しかし中小企業→大企業になると、仕事の進め方から事業規模まで大きく異なるため、採用担当者がイメージしづらいというデメリットがあります。

実績をアピールする際には、規模や人数、予算、売上などを具体的な数字を出しながらアピールすると伝わりやすいでしょう。

また職務経歴書は、あなたのことをどれだけ相手に伝わりやすいく説明するかのプレゼン資料のようなもの。

意味が分かりづらい日本語、まとまりのない文章、誤字脱字に注意し、読みやすく仕上げるようにしましょう。

面接対策を入念に行う

大企業に入社したい一心で、準備もままならず面接を受ける人がいますが、残念な結果に終わってしまうことが多くみられます。

とくに人と話すことが得意じゃない人は、予想外の質問をされるとしどろもどろになり、的外れの回答をしてしまいがちです。

中小企業から大企業への転職のように大きなステップを踏みたい場合は、

  1. これまでどんな経験を積んできたのか
  2. 入社したら何ができるのか
  3. その企業で何をしたいのか

これらを整理して、企業との相性を確かめ合いながら面接を行いましょう。

ただ「大企業に就職したい」という曖昧な理由では、面接での志望動機や自己アピールでマイナスに評価されてしまいます。

筆記試験への対策

大企業が筆記試験を行う理由は、面接では判断できない能力をチェックするためです。

面接では「できます!」と答えたことが、試験を受けてみると理解できていなかったということも少なくありません。

リクナビの就活準備ガイドによると、出題の内容は以下のような結果です。

  1. 能力に関する問題(国語・数学的な問題など)…88.8%
  2. 性格検査…76.8%
  3.  時事問題…29.6%
  4. 小論文…26.4%
  5. 英語や外国語に関する問題…24.3%
  6. Word・ExcelなどのPC操作問題…3.7%
  7. その他…2.4%

①の「能力に関する問題」とは一般常識試験のことで、国語や数学、科学など幅広く問題が出されます。

新卒の就活で使用した問題集の再利用はやめて、最新の問題集を入手し問題を解いておきましょう。

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学歴以外の面で効果的なアピールをして内定を勝ち取ろう

中途採用でも、業種や職種によって学歴をチェックされることもあります。

しかし学歴に自信がない人も諦める必要はありません。

まずは自分が入社できる企業で経験を積み、入社したい企業が求めるスキルや実績を積んでいきましょう。

そうすると次の転職では、憧れの大企業へ入社できる可能性がでてきます。

どんなスキルを身につけたらいいか分からないという人は、転職エージェントを利用して、コンサルタントに相談してみるのも一つの方法です。

転職エージェントは大企業の求人案件を豊富に持っていて、これまでに転職を成功させたノウハウがあります。

インターネットで情報を収集するよりも、正確なアドバイスが期待できるでしょう。