介護士になるにはどうすべき?未経験でも勤務可能?ルートや介護士への転職を成功させる秘訣

介護士になるにはどうすべき?未経験でも勤務可能?ルートや介護士への転職を成功させる秘訣
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介護士は介護が必要なお年寄りや障害のある人に対して、不便なく日常生活が送れるようにサポートする仕事です。

そんな介護士は、介護業界で唯一の国家資格で介護福祉士国家試験に合格した人のみが国に正式に認められた介護福祉士として働くことができます。

転職している人やこれから転職しようとしている人の中には、介護士に興味を持っている人も多いでしょう。

しかし、介護士になるにはどうすればいいのか?と悩みを抱えている人も多いと思います。

そこでこの記事では介護福祉士になるためのルートや資格、仕事先などを紹介!介護士に興味を持っている人はぜひチェックしてみてくださいね。

介護士は資格なしでも働ける!資格なしでもできる理由や無資格で働くメリット・デメリットを紹介!

介護の仕事は資格が無くても勤務可能

介護業界は少子高齢化の影響や離職率などの問題により、慢性的に人材が不足している状態です。

未経験・無資格の人も積極的に採用している傾向があり、年齢も重視されていないので30代以上の転職者でも転職できる職種と言えます。

また、業界全体で職員の資格取得を推奨しているので、未経験からでも実務経験を積みながら資格を取得することも可能。

その他にも介護士になるルートは様々です。

未経験から介護士への転職|転職に失敗しないコツや介護士のメリットなどを詳しく解説!

介護士になるには3つのルートがある!

介護士になるには3つのルートがある!

介護士になるには全部で3つのルートがあります。

  • 実務経験ルート
  • 養成施設ルート
  • 福祉系高校ルート

実務経験ルート

実務経験ルートは資格を取得せずに介護施設や老人ホームなどで実務経験を積みながら介護士になるルートで、最も一般的な方法です。

介護の現場で実務経験を積みながら資格取得ができるため、資格へのモチベーションを保ちつつ目指せます。

また、他2つのルートと比べて、費用をぐっと抑えられる点も魅力です。

「資格取得のためにあまり費用をかけたくない」「働きながら資格を取得したい」と考えている人にとてもおすすめです。

3年以上の実務経験と介護職員実務者研修の資格取得が条件

実務経験ルートで介護士になるには、下記2つの条件があります。

  • 介護現場で3年以上の実務経験
  • 介護職員実務者研修

3年以上の実務経験が求められるため、未経験から介護福祉士になるまでには最低でも3年間はかかるということです。

なお、介護職員実務者研修は開校しているスクールに通わなければならないので、スクールが開催されているスクールをチェックしておきましょう。

養成施設ルート

養成施設ルートは短期大学・専門学校に2年間通いながら資格を取得していくルートです。

介護士を目指す3つのルートの中で最も最短で資格を取得できるため、「まずは介護士の資格を取得して働きたい!」と考えている人におすすめ。

介護関連の学校を卒業していく無くても2年で資格を取得できます。

しかし、2年間学校に通わなければならないため、時間と費用が発生する点がネックです。

福祉系高校ルート

福祉系高校・福祉系特例高等学校を卒業し、介護士の国家試験に合格することで介護士デビューを目指せるのが福祉系高校ルートです。

このルートは高校卒業している人にとっては選択できないルートです。

そのため、社会人転職やフリーター就職などで介護士を目指す人は、福祉系高校ルートを除く2つのルートから選ぶことになります。

介護士の主な仕事内容

介護士の主な仕事内容

介護士への転職を考えている人に把握しておいて欲しいのは、介護士がどのような業務をするのかという点です。

仕事内容を理解しておかないと、実際に働き始めてから「思っていたような業務じゃない...」と後悔してしまうことになります。

介護士の仕事は大きく3つに分けられます。

  • 身体介護
  • 生活介護
  • 訪問介護

介護士の仕事①:身体介護

身体介護では利用者の体に触れておこなう介護のことです。

入浴をサポートする「入浴介助」トイレで排泄のサポートやおむつの交換などをおこなう「排泄介助」などが主な業務です。

また、食事介助・更衣介助・食事介助などもおこないます。

身体介護は介護士の資格を取得している人しかできず、資格未取得者は介護士が介護現場にいて指導のもとでしかおこなえない特徴がありあます。

介護士の仕事②:生活介護

利用者の体に触れずに行う介護のことを生活介助と呼び、主に身の回りのお世話をします。

利用者が食べる食事を作ったり、身の回りの掃除をしたりするのが主な業務です。

なお、介護士の資格を取得していない未経験として転職すると、この生活介護からはじめます。

介護士の仕事③:訪問介護

訪問介護は施設に通っていない利用者の自宅を訪れ、自宅で行う介護のことです。

おこなう介護の内容は身体介護・生活介護と同じで、介護をする環境が異なる点です。なお、訪問介護は有資格者しかできません。

介護士の指導のもとでも無資格者は介護ができないので、理解しておきましょう。

介護士の職場一覧

介護士が活躍できる職場は非常に様々です。

メインとなる介護士の職場を5つ紹介していきます。

  • 特別養護老人ホーム
  • 介護付き有料老人ホーム
  • 介護老人保健施設
  • デイサービス
  • 訪問介護事業所

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは中~重度の障害をもち、自宅での生活が困難になった高齢者が入所する介護保険施設です。

入所条件は要介護3以上(特例の要介護1・2)の高齢者で、入所期限はありません。基本的には終身に渡る介護がおこなわれます。

特別養護老人ホームでは、介護士だけではなく理学療法士が在籍しており、リハビリなどの機能訓練もおこなわれます。

介護付き有料老人ホーム

介護付き老人ホームは民間が運営する施設で、有料老人ホームの中でも手厚いサポートを受けられるのが特徴です。

介護付き有料老人ホームでは利用者が入居してるため、昼夜問わずに介護ができる様に介護職員が常駐しています。

介護士は生活介護~身体介護まで一通り行いますが、基本的に中~重度の要介護の利用者を中心に介護業務に携わります。

介護付き有料老人ホームの場合は経営的な観点から利用者が快適に生活を送るためのサービスの充実に重点が置かれるのか特徴です。

なお、一般的な施設と比べて介護付き有料老人ホームの方が規模が小さく、利用者の数も少ない傾向もあります。

介護老人保健施設

介護老人保健施設は要介護を必要とする高齢者が入居する、公的な機関が運営する介護老人施設です。

3~6ヶ月程度の一定期間で退去することを前提に、医療ケアとリハビリを行いながら在宅復帰するのを目指します。

入居者の介護的な要素よりも改善を目的としているため、病院と老人ホームの中間的な役割と思えばイメージしやすいかもしれません。

そのため、介護職員や理学療法士に加えて、医師や看護師が常駐しているのも特徴です。

デイサービス

デイサービスは日中の時間をメインに、高齢者を施設に迎えて、食事・リハビリ・レクリエーションなどの介護をします。

利用者が入所しているわけではないため、泊まり込みで介護することはありません。

他の施設と大きく異なるのは、職員が介護職員のみという点。利用者のリフレッシュ的な施設でもあるので、介護の重さなども他の職種と比べて軽いのが特徴です。

訪問介護事業所

訪問介護事業所は、文字通り訪問介護に特化して介護を行う事業所のことです。

介護が必要な高齢者がいる居宅などを訪問し、生活介護・身体介護などをおこないます。

なお、ホームヘルパーの免許を取得している状態で3年以上の実務経験を積むと、介護福祉士の国家資格の受験資格を得られます。

介護業界の主な資格3選

介護業界の主な資格3選

介護業界には介護福祉士だけではなく、様々な資格があり、それぞれで取得難易度や時間が異なります。

どのような資格があるのか紹介していきます。

  • 介護福祉士
  • 介護職員初任者研修
  • 実務者研修

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は介護業界への第一歩となる資格で、未経験から介護業界で働く人にはじめに取得してほしい資格です。

食事・更衣・入浴介助など、高齢者や障がい者にさまざまな専門的サポートを行うための知識と技術を身につけられます。

受講するために必要な資格や経験はなく、未経験の方や無資格の方でもチャレンジできます。

そのため、介護に関する資格を取ろうとする場合は、この資格から取得するのがおすすめです。

実務者研修

実務者研修では介護現場で働く介護士の実際の業務に求められるスキルや知識を身につけられます。

初任者研修と同じように誰でも受講することができるものの、講義や演習の内容が幅広く、専門性が高くなっています。

また、保有する介護の資格によって、養成校での講座受講期間が短縮されることもあります。

介護福祉士

介護福祉士の資格は、介護の現場で実務経験を積み、実務者研修を修了した人が取得できる国家資格です。

介護の現場では介護福祉士がリーダー的存在となるため、業務の責任量も大きくなります。

また業務内容も幅広くなり、身体介護や生活支援など介護サービスの提供だけでなく、介護サービス利用者やその家族からの相談などの業務もこなします。

介護福祉士の資格は専門学校などに進学して資格を取得するのが一般的となっているため、「高卒では取れないんじゃ…」と思うかもしれません。

しかし、「介護業界で3年以上勤務し、実務者研修を修了している」この条件を満たしていれば高卒でも資格を取得できます。

介護士を目指すときの注意点

ここからは介護士を目指す際の注意点を紹介していきます。

  • 転職先の施設の労働環境が整っているかチェックしておく
  • 他の職種と比べて給料は少なめ
  • 資格を取得する場合はある程度時間がかかるので注意

転職先の施設の労働環境が整っているかチェックしておく

介護業界は激務と言われており、実際に労働がきついことを理由に退職している人も多いです。

施設ごとに労働環境がかなり異なるので、これから転職しようとしている職場の労働環境が整っているかチェックしておきましょう。

転職して働き始めてから後悔すると、すぐに転職しなければならないため、中々次の転職が決まらない状況に陥ります。

求人・施設のホームページ・口コミサイトなど入念にチェックしておきましょう。

他の職種と比べて給料は少なめ

介護業界は他の職種と比べて平均的な給与は少なめな傾向があります。

そのため、高年収を得たいという理由で転職しようとしている人にはおすすめできません。

給与は仕事をしていくうえでの大きなやりがいにつながる要素なので、介護業界で働く場合は少なめの給料しかもらえないということを覚悟しておきましょう。

資格を取得する場合はある程度時間がかかるので注意

未経験から実務を積みながら介護士を目指すのではなく、資格を取得してから介護業界でのキャリアをスタートする場合、資格を取得刷るまでにある程度の時間がかかるのを理解しておきましょう。

最短で2年・その他のルートの場合は、3年かかります。

また、時間だけではなく、費用もかかるので自分の貯蓄を踏まえて考えてみましょう。

介護士になるには実務経験を積みながら資格を取得するのがおすすめ!

介護士になるには様々なルートがあることが分かったと思います。

人によって状況や境遇は様々なので自分に適した方法で介護士を目指してOKですが、おすすめは実務経験を積みながら介護福祉士を目指すルートです。

実務経験を積みながらだと、収入も入ってきますし、何より介護の現場で積んだ経験が資格勉強に活かせます。

介護士を目指している人はぜひ参考にしてみてくださいね。

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