未経験が経理への転職は難しい？スキル不足でも転職活動を成功させるコツを伝授
一般職とは異なり、経理は専門性が高く転職の難易度が高いと考える人は多く、経理への転職を諦めてしまう人はかなり多いですよね。
確かに、経理への転職は簡単ではありません。
しかし、実は未経験でも経理職へ転職するチャンスは十分にあります。
今回は、経理に転職を考えている皆さんに、未経験でも経理に転職を成功させるコツを紹介します。
経理への転職活動を行う上で、知っておくとかなり有利になる情報なので是非しっかり読んでください。
未経験が経理への転職が難しい4つの理由
経理は専門職なので、一般職と異なり転職をするのは難しいです。
転職というのは、新卒と異なり企業の即戦力になることが基本的には求められるからです。
ここでは、未経験が経理への転職が難しい理由を4つ紹介します。
- 経理は専門知識が必要
- 経理はミスが許されない
- 高いコミュニケーション能力が経理には必要
- 経理は転職の倍率が高い
以上の4つが経理への転職が難しい理由です。
それぞれ大切な要素になっているのでチェックしてみてください。
1. 経理は専門知識が必要な仕事なので転職が難しい
先ほども言ったように、経理は専門知識が必要な仕事です。
転職をする際には、未経験の場合でもそれなりに高いスキルが要求されてきます。
ここで言う、経理に必要な専門知識とは以下の通りです。
- Officeなどの基本的なPCに関係する知識
- 簿記・会計などの専門知識
以上の2つに関する専門知識が必要なので、経理に転職することは難しいです。
それでは、上記で紹介した知識が一体どれくらいのレベルなのかを一つづつ説明していきます。
Officeの知識を経理に転職するなら習得しておくべし
Officeの場合、一般的に経理に転職する際に必要なのは、Word・Excel、PowerPointです。
これらの知識は、営業やコンサルティングなど他の業種でも比較的利用頻度が多いツールですよね。
しかし、経理の場合はこれら3つの中でもExcelが特に大切です。
経理は日々の業務において、難しい関数を使用して作業をしています。
これらのスキルにおいての習得目安の詳細は記事の最後に記載しているので是非チェックしてみてください。
転職の場合は簿記・会計において即戦力になる必要がある
転職で経理になる場合は、簿記・会計に関しても専門知識が求められます。
簿記や会計というのは、Officeなどの知識と異なりあまり他の職種では聞き慣れない言葉ですよね。
経理に転職するのが難しい理由は数多くありますが、その中でもトップクラスに難しい理由が簿記や会計に関する知識不足です。
新卒の場合は、経理になる際にも入社する前はスキルや専門知識は基本的に必要とされません。
しかし、転職となると会社において即戦力となることが求められるため、簿記や会計の専門知識が必要なのです。
簿記や会計の専門知識は、資格を持っていることで証明することができます。
未経験で経理に転職する際に持っておくと良い資格については後ほどまとめて紹介するのでチェックしてくださいね。
経理は会社のお金を運用するのでミスが許されないから難しい
「ミスが許されない」という点に関も、経理への転職が難しいとされている理由です。
営業職などでは、失敗から多くのことを学んで改善すると言うことが比較的多いですが、経理の場合は違います。
なぜなら、経理は会社のお金を実際に計算したりして運用するからです。
もし少しでも合計金額が違ってしまうと、会社全体の問題に発展してしまいます。
取引先に請求する金額が万が一異なっていたりすれば、会社だけの問題ではなくなり、信用が下がってしまいますよね。
経理はミスが絶対に許されない仕事なのです。
仕事においてミスをしてはいけないということが、経理に転職するのが難しいと言われている理由の2つ目です。
社外との関わりが多いので高いコミュニケーション能力が必要
みなさん、「経理はひたすら計算をする仕事」と思い込んでいませんか？
実は、経理は会社の中でも比較的コミュニケーションを取ることが要求される仕事です。
もとより、コミュニケーションを取ることが得意な人の場合はそれほど問題ありませんが、経理におけるコミュニケーションは「ビジネスコミュニケーション」を指します。
つまり、誰とでも仲良くなることが必要と言うよりは、「相手の感情を汲み取って、相手に不愉快な思いもさせない」ことや「実際に会話しないでも相手の考えていることを予想して先に行動に移す」と言ったことを指します。
このように、ビジネスの場において必要とされるコミュニケーションは比較的レベルが高いものなので、経理に転職することは難しいのです。
経理は人気の職種で倍率が高いので転職するのが難しい
経理は、キャリアアップに繋がったり、安定した収入を得ることができるので、男女共に人気の職種となっています。
ですから、倍率が必然的に高くなり、経理に転職することは難しくなるのです。
出典：doda「管理部門の中途採用市場レポート（2021年2月発行）」
上記の表は、dodaが発表した経理への転職志望者の人数の推移と登録者数の割合です。
表をよく見てみると、経理・財務職部門においてdudaに登録しているユーザーの65％は経理への転職希望者なのです。
また、有効求人数に対しての登録者数はかなり多く、昨年の9月には転職希望者の人数が有効求人数を上回りました。
これらのチャートから判断しても経理への転職希望者は多く、転職することが難しいことが分かりますよね。
未経験でスキルがなくても転職を成功させるコツ3選
経理は、専門知識やスキルが必要な上に転職の倍率も高いため転職を成功させることは難しいですが、未経験でスキルがなくても転職を成功させるコツがあります。
今回は、経理への転職を成功させるコツを3つ紹介します。
現在、経理への転職を考えている人は、ここで紹介するコツを出来るだけ早く体得して経理への転職を有利に進めましょう！
経理への転職を成功させるコツは以下の3つです。
- 資格の取得
- 経理に関する本を読む
- 転職エージェントを使う
上記の3つが未経験が経理に転職を成功させるコツです。
1つずつ説明していくのでチェックしてください。
1. 経理は転職の際に資格が評価されるので資格を取得しよう！
未経験が経理に転職をする際に、1番の武器になるのはやはり資格です。
何度も言っているように、経理は専門職なのでスキルが必要です。
しかし、業界未経験の人は現場経験が無いので経理における業績や実績はありません。
そんな時に大切になってくるのが、資格なのです。
もちろん資格ならなんでもいいわけではなく、経理の仕事に関係のある資格である必要があります。
経理に転職する際、この記事を読んでいる人の多くが日商簿記検定を思い浮かべますよね。
実際、日商簿記検定2級以上を持っていると、経理への転職活動は段違いでスムーズに進みます。
なぜなら、経理への転職を希望する人は多くても、日商簿記検定2級を持っている人は限られているからです。
経理は、基本的に簿記や会計のスキルが必要です。
ですから、もちろん日商簿記検定を所持していれば転職の際に評価されることは間違いありません。
しかし、日商簿記検定の他にも、経理への転職をする時に有利になる資格は沢山あります。
興味がある人はぜひ調べてみてください！
2. 転職に関する本を読んでおくことが大切
現場での、経理として働いた経験が無くても、経理の知識を付けることはできます。
その中でおすすめの方法なのが、経理に関する本を読むことです。
書店に行くと、経理に関する本は本当にたくさんあります。
これらの本で学ぶ知識を、転職する際に知っていると会社からの評価がとても高くなります。
実績や業績が無くても、しっかりと経理に関する知識を頭に入れておくことで、転職活動をスムーズに勧められることは間違いありません。
実際、多くの会社で新卒で経理職を採用した際には会社から本が配布されて勉強をします。
ですから、経理に関する本を読むということは、未経験でスキルが無い人にとっては転職を成功させるカギなのです。
3. 転職エージェントを利用すると未経験でも経理に転職しやすい
上記までの2つは自分で行う必要があることでしたが、その他の方法もあります。
それは、転職エージェントを利用することです。
転職エージェントを利用すると、あなたに受かりそうな求人の中から、適したものだけを転職のプロが厳選してくれるのです。
ですから、経理への転職を成功させやすくなるだけでは無く、自分に合った会社を選んでくれるので、長続きする可能性も上がります。
自分に合った求人や、受かりそうな求人がどれか分からない人は、是非一回転職エージェントに相談してみると良いでしょう。
経理に転職する際に最低限必要なスキル3選！
それでは、経理への転職をする際に最低限必要なスキルは何があるのでしょうか？
未経験で経理への転職を行う際でも、必要とされるスキルは以下の3つです。
- 基本的なPCスキル
- 正確かつスムーズに仕事をこなすスキル
- ビジネスにおける対人関係スキル
上記の3つが経理への転職時に未経験に最低限必要なスキルです。
いくら簿記の資格な知識があっても、これらの基本的なスキルがなければ、経理への転職は難しいです。
1つずつ細かく見ていきましょう。
経理は基本的なPCスキルが必須の仕事
先述した通り、経理においては基本的なPCスキルは最低限必須です。
とはいうものの、前職や元職を通して身につけたPCスキルを多くの人は所持していますよね。
ここでは、Word・Excel・PowerPointの3つにおいて最低ラインを紹介するので、自分に足りないスキルはどれなのかを探して弱点を強化してください。
Wordは中級以上のスキルを目指そう
Wordに関しては、中級レベルのスキルが求められます。
具体的には以下の通りです。
- 表作成を行い、セルの結合や分割ができる
- クリップアートや写真などの画像挿入ができる
- 段組みやインデントができる
経理に転職するならExcelはOfficeの中で1番大切
エクセルに関しては、経理においては多用するソフトである為、中上級のスキルが求められます。
具体的には以下の通りです。
- 細かい印刷設定ができる
- 文書の保護設定ができる
- 応用関数を使える
- 関数を組み合わせて使える
- 複数のシートをまたいだデータ集計やソートなどの操作ができる
- 目的に応じたグラフを作成できる
- ピボットテーブルを使ってデータ分析ができる分析資料を作成できる
- マクロ操作ができる
- Visual Basic Editorを使える
PowerPointも中級レベルのスキルが必要
意外かもしれませんが、経理の仕事においてはPowerPointも頻繁に使用します。
会社の予算についてプレゼンしたり、クライアント向けの資料を作成するからです。
PowerPointに関しても、中級のスキルが求められます。
具体的には以下の通りです。
- 見やすい資料作成ができる
- チラシの作成ができる
正確かつスムーズに仕事をこなす必要がある
経理は、マルチタスクにさまざまなタスクをスムーズにこなす能力が求められます。
特に、お金の計算などは遅れてしまうと会社全体の作業効率に影響してしまう可能性があるので、スムーズに行いつつも間違わないように業務に取り掛かる必要があります。
営業などの仕事の場合は、営業だけに注力してコミットすることが大切である為、マルチタスクで物事をこなす能力はあまり必要とされません。
ですから、経理に転職をする際には頭の中で常に「スムーズ・正確」を意識して取り組むようにするといいでしょう。
誰とでも円滑に人間関係を構築することは経理において必須
先ほども少し紹介しましたが、経理は高いビジネスコミュニケーションスキルが必須です。
社内だけではなく、社外でクライアントなどと話し合う際には、会社の顔として接待する必要があるのです。
そのため、相手に不快な思いをさせたりしないのように注意を払いながら、積極的にコミュニケーションを取る姿勢が求められます。
ビジネスコミュニケーションの能力に関しては、現在、「コロナウイルス感染拡大防止に伴ってあまり発揮する場面は無いのでは？」と思う人がいるかもしれません。
しかし、全くそんなことはなく、むしろオンライン上でコミュニケーションを取ることの方が難しいです。
ですから、日頃から仕事においてはアンテナを高く保って周りを見渡し、ビジネスコミュニケーションの能力を培いましょう。
経理への転職は難しいが、キャリアアップに繋がるやりがいのある仕事
いかがでしたか？
今回は、経理への転職は未経験に難しい理由を説明しました。
しかし、難しいというだけで、決して「不可能」ではありません。
実際に未経験でも経理への転職を成功させている人はたくさんいます。
ですから、今回紹介した未経験でも経理への転職を成功させるコツを駆使しながら、必要最低限のスキルを磨きましょう。
経理は、マルチタスクに物事を正確かつスムーズにこなしたり、時には会社の顔として取引先に出向いたりなど大変な仕事ですが、やりがいがある楽しい仕事なのでぜひ転職を成功させられるように頑張ってください！
