既卒の就職事情ってどうなの?既卒就活を成功させるポイントを解説

就職を決めずに大学を卒業して、既卒になる人が多くなってきています。
既卒就活はあまり情報が知られていません。
そのため既卒になってしまうと「就職先が決まらなくてやばいのでは…?」と思う人も多いのではないでしょうか?
就職先が決まらなくてこの先もアルバイトをして、生活していくとなると将来に不安を感じてしまいますよね。
第二新卒と異なり、一度も社会人を経験していない既卒は、最低限のビジネスマナーやスキル・経歴がありません。
そのため、就活を始めてもアピールポイントがありません。
採用する企業側からみて、既卒はどのように見られているのでしょうか?気になりますよね。
今回は、既卒の就活事情や既卒就活を成功させるためのポイントを解説していきます。
既卒の就職事情
冒頭で既卒就活の難しさに触れました。
しかし既卒でもしっかりとした就活対策をすれば、十分に就職できます。
現代では、少子高齢化に伴い、どこの企業でも若い人材が不足しています。
そのため、未経験歓迎や経歴不問などのポテンシャル採用が多くなっています。
職歴やスキルに関係なく適性があれば採用したいという考えの企業が多くなっているのです。
既卒の就職率は約44%
マイナビがおこなった2019年度マイナビ既卒者の就職活動に関する調査では、既卒の学生の内定率は、約44%となっています。
やはり新卒時に就活する場合と比べると、内定率は約半分となっており、厳しい就職になることは避けることができません。
しかし、就職活動をしている既卒のうち、約半分が内定をもらっていると考えると思ってたよりも就職できていると思いませんか?
既卒でも良い人材であれば企業は採用したい
企業によって人材採用の方針がかなり異なりますが、より良い人材を確保するために新卒一括採用より、通年で採用活動を行っている企業が多くなっています。
一括採用は主に新卒を採用する際に、若い人材を一気に大勢確保できるメリットがあるものの、一人一人の採用基準が低いです。
そのため、採用したとしても早期退職してしまったり、仕事への意欲が低いことから将来性に期待できないなどの人材も採用してしまいます。
対して通年採用は、長い期間をかけてじっくりと採用活動ができるので、企業の適性に合う人材を確保できます。
また、慎重に採用活動ができるため、入社後のミスマッチが少なくすることもできます。
就職できない既卒の特徴
既卒でも就活の準備を整えて、万全の状態で就活に臨めば内定を貰えます。
しかし、頑張っても既卒は約44%しか内定をもらえないのか…と不安になってしまう人もいますよね。
安心してください。内定をもらえない既卒には特徴があるのです。
内定をもらえない既卒の特徴を知って、事前に対策を立てておきましょう。
就活を頑張ってないだけ
既卒が内定をもらえない理由で最も多い理由がこれではないでしょうか。
在学中に比べて就活の量が増えた人は40%ほど。
それ以外の60%は変わらなかったり、減ったりしているのです。
既卒の内定率が約44%なのを鑑みると、就職が成功しているか同課は真面目に就活をしたかどうかによって西遊されていると思いませんか?
既卒になれば講義やゼミ、サークル活動なども無くなるため、本来であれば就活に割くことのできる時間は増やせるはずです。
新卒というアドバンテージすらなくなっているのに、就活も頑張らなければ、当然内定をもらうことは難しいです。
就業意識が低い
就活を始めるには、自己分析・業界研究・履歴書の作成・面接対策などやらなければならないことが山のようにあります。
また、新卒や第二新卒と比べてしまうと、どうしても内定率は低くなってしまいます。
就活している人の中には、十数社の採用を受けても内定が貰えないという人もいるでしょう。
就活が上手くいかないと、精神的にも身体的にもストレスや疲労が蓄積して、就活を放棄してしまうケースもあります。
そのため、就活が思うようにいかなくても続けられる強い就業意識が重要になります。
就業意識が低いと、就活の準備を億劫に感じてしまい、選考を受けたとしても準備が不十分で採用されることはないでしょう。
数社受けただけで自信を無くしてしまい、就活を投げ出してしまいます。
既卒期間が1年以上続いている
だらだらと既卒を続けてしまい、既卒の期間が1年以上経過してしまうと、かなりやばい状況と言えます。
既卒が就活すると、「なぜ既卒になったのか」「既卒期間は何をしていたのか」を問われます。
そのため、アルバイトなどをして1年以上経過してしまうと、企業からマイナスの評価を受けてしまいます。
また、既卒期間がながくなった分、比例して年齢も高くなります。
既卒の就活において、年齢は最も重要な要因で、年齢が高くなるにつれて就職難易度が上がります。
年齢が若ければ未経験職にチャレンジできるものの、年齢が上がると企業から見向きもされない人材になってしまいます。
既卒の就活を成功させる5つのポイント
それではここから、既卒の就活を成功させるためのポイントを解説していきます。
ポイントは大きく分けて5つあります。
- 既卒歓迎の求人を受ける
- 既卒になった明確な理由を伝える
- 企業が納得する空白期間の説明をする
- エントリー数を増やして就活の行動量をあげる
- 就活エージェントを活用する
ひとつずつ補足して説明していきます。
既卒歓迎の求人を受ける
求人から応募する際に既卒を歓迎している求人を受けるようにしましょう。
既卒可の求人とは異なる点に注意が必要です。
既卒可の求人は、あくまで「既卒も応募していいよ」というだけ。
基本的には新卒採用を目的としており、特に優秀な既卒がいれば採用する形なのです。
既卒から優良企業の正社員採用を狙うなら、様々な就活サイトに登録して「既卒歓迎」の求人を受けていく必要があります。
既卒になった明確な理由を伝える
「就活をするのが面倒くさかった」
「内定を貰えたが働くのが怖くて辞退した」
「部活に熱中していて就活ができなかった」
…など、人によって既卒になってしまう理由は異なり、ケガや病気などのやむを得ない理由で既卒になってしまう場合もあるでしょう。
企業側も既卒を採用する上で、聞いておきたい質問です。
そのため「なぜ既卒になってしまったのか」は、ほぼ100%の確率で質問されます。
既卒理由は回答がマイナスなイメージを与えてしまう恐れがあるので、回答に十分気を付ける必要があります。
既卒になった理由だけで終わらせてしまうと、どうしてもマイナスイメージを与えてしまうので、「既卒理由+今後の目標」を伝えましょう。
例えネガティブな理由で既卒になったとしても、今後の仕事に対する目標を伝えれば、面接官にポジティブな印象を与えられます。
こちらの記事も合わせて読んでみて下さい。
既卒になった理由はどう答えればいい?解答例とその他の頻度の高い質問を紹介!
企業が納得する空白期間の説明をする
既卒をしている期間は履歴書に書けないので職歴としてアピールできない空白期間になります。
そのため、空白期間が長くなってしまうと、長くなった分だけ空白期間は何をしていたのかと不信感を持たれてしまいます。
既卒期間の中で資格勉強をしていた、ケガや病気をしていたなどの説明できる理由があれば問題ありません。
しかし、ほとんどの人はアルバイトなどをして過ごしていた人が多いので、伝えたとしても企業から評価されることはありません。
空白期間を伝える際のポイントは、「反省+意気込み」です。
空白期間にしていた事だけを伝えてもアピールにはならないので、空白期間の反省を活かしてこれからどうなりたいのかを伝えましょう。
将来に対して熱い思いを持っているのであれば、その熱意だけでも十分にアピールポイントになります。
学校卒業後半年以内であればそこまで問題視されない
学校を卒業してから既卒期間が半年以内の場合は、特に問題ありません。
学校を卒業後に就職活動をしていたと伝えれば、面接官も納得してくれるケースが多いです。
履歴書に職歴にも半年であれば、あまり空白期間が目立たちません。
しかし、だからと言って既卒をだらだらと続け得てしまうのは絶対にNGです。
既卒という立場に危機感を感じて、一刻も早く就活を始めるように心掛けましょう。
エントリー数を増やして就活の行動量をあげる
新卒に比べて既卒の内定率が低いと言われています。
既卒の内定率が低い理由は、スキルや職歴がないというのも要因となっていますが、それ以上に就活の行動量が少ないのが大きな要因となっています。
新卒がエントリーする企業数に比べて、既卒8のエントリー数は半分ほどと言われています。
エントリーする企業数が少ないと、その分内定率が低くなってしまうのは当然の事実といます。
エントリーする企業が多ければ多いほど、内定率が高くなるので、少しでも多くの企業にエントリーするようにしましょう。
闇雲に選考を受けないよう注意
エントリーする企業を増やした方がいいものの、闇雲に選考を受けすぎてしまうのはよくありません。
企業のことを理解していない段階で内定を貰い入社してしまうと、労働環境が悪いブラック企業に入社してしまう可能性があります。
ブラック企業に入ってしまうと、早期退職に繋がり、再び転職活動を始めなければなりません。
そうなると二度手間になってしまい、早期退職になってしまうので、仕事のスキルも身に付きません。
充分な企業研究をしたうえでエントリー数を増やすように心掛けましょう。
また、自分の許容範囲を超えてしまうと、複数の採用担当との連絡が管理しきれなくなります。
そうなると有意義な就活ができないので、キャパオーバーしないように管理しきれる範囲で就活進めましょう。
就活エージェントを活用する
既卒からの就活に不安を感じた場合は、就活エージェントを活用してみましょう。
就活エージェントは、一人一人に専属のエージェントが付き、その人の仕事観や適性を考慮して最適な求人を紹介してくれます。
就活に関するあらゆるサービスが受けられるので、些細な悩みを感じてもすぐに解消することができます。
そのため、就活エージェントを活用していない人よりも、採用率がぐっと上がります。
就活エージェントには様々な種類がありますが、既卒の就活であれば当サイトのリクらくがおすすめです。
この記事の最後でリクらくについて説明しているので、最後まで読んでみて下さい。
既卒でも優良企業に内定をもらうことはできる?
既卒就活をしている人の約半分、44%が内定をもらえることを紹介してきました。
その内定をもらえた人の多くは、既卒であることに危機感を感じて在学時よりも就活の活動量を増やした人というデータもありましたね。
しかし就職自体は可能でも、既卒で就活する人のなかには不安を抱える人もいます。
仮に内定をもらったとしても優良企業に勤めることはできるのかという不安。
既卒だからと足元をみられてブラック企業にひかかってしまうのではないか。
既卒就活の就職先事情を解説していきます。
既卒歓迎企業にも優良企業はたくさんある
わざわざ新卒ではなく、既卒を採用するのは理由があるんじゃないか。
既卒が内定をもらうことができる会社に優良企業はあるのか、不安になってしまいますよね。
しかしBtoBで知名度が低い会社、新卒一括採用をおこなうなど採用のコストを大きくかけることができない中小企業やベンチャー企業など、隠れた優良企業はたくさんあります。
既卒だから採用したい会社もある
なぜ既卒歓迎の求人があるか考えてみましょう。
既卒が欲しいから既卒を歓迎しているのです。
なぜわざわざ既卒なのか、それには理由があります。
採用時期が4月に固定されない
新卒採用をすると、入社時期は大学を卒業する4月に固定されてしまいます。
しかし退職者は4月に固定されませんよね。
スグに欠員を埋めたいと思う企業は、4月の新卒採用を持っていられないのです。
その点、既卒者は入社時期が4月に固定されず、いつでも入社が可能なので企業の需要にマッチしているのです。
既卒の就職は困難な分、自己分析がしっかり出来ている
この記事でも解説してきたように、既卒の就活は新卒の就活よりも困難です。
既卒の内定率は、新卒の内定率の約半分です。
しかし困難な分、既卒は、自己分析や企業研究など努力をします。
挫折を経験したぶん、新卒よりも頑張ると判断する企業が多いのです。
仕事への熱意を伝えられれば採用率があがる
既卒の就活が厳しいといわれるのは、既卒に対して企業が持っているネガティブイメージを、面接で払拭できていないためです。
既卒になった理由や空白期間などの必須で聞かれる質問は、万全の準備を整えて回答を用意しておきましょう。
伝える際には、できるだけポジティブに仕事への熱意が伝わるような工夫が必要です。
熱意を伝えて既卒の就活を成功させましょう。









