総合職と一般職の違いって?仕事内容や給与を比較・転職先選びのポイントを解説
転職先を探すとき、「総合職」と「一般職」を目にする機会は多いですよね?
「でも総合職と一般職の違いが分からない」
「どちらを転職先に選んだらお得なの?」
「どちらが自分には合っているのだろう?」
総合職と一般職への転職を考えている時、実際にどちらを選べばいいのかピンとこない人は多いです。
このページでは総合職と一般職の違いについて仕事内容、給与などを比較しながら解説します。
どちらの職に適しているのか向いている人の特徴も紹介しますので、転職を考えている人はぜひ参考にしてください。
総合職と一般職はそれぞれどんな職業?
総合職と一般職の違いを解説する前にそれぞれが企業でどのような役割を担うポジションかを知りましょう。
シンプルにいうと下記のようにカテゴライズできます。
- 「総合職」は幅広く総合的な仕事をする人
- 「一般職」はサポートがメインの一般的な仕事をする人
しかしこれだけではイメージがわきにくいので、それぞれが具体的にどういった役割をもつかを解説します。
幹部候補生の総合職
総合職とは、企業の中核を担う業務に携わる将来の「幹部候補生」です。
総合職でも分野によってカテゴライズすることができます。
営業系総合職や事務系総合職、技術系総合職など転職活動中に見聞きしたことはあるでしょう。
幅広い業務に携わることでスキルアップを狙え、社内でも大勢の人と関わりコネクションを築くことができます。
また、総合職では異動や転勤などが多いことも特徴です。
縁の下の力持ちの一般職
一般職は一般事務や総合職をサポートする業務がメインになります。
企業をバックオフィスで支える縁の下の力持ちのようなポジションですね。
業務内容はそれほど複雑ではなく、企業ごとにマニュアルがあるので業務をルーティン化しやすいです。
残業があまりなくプライベート時間が確保しやすいことが特徴です。
総合職と一般職の8つの違い
かつて総合職は男性、一般職は女性と性別により求人募集する企業はありました。
しかし男女雇用機会均等法が施行された1986年から性別によらず求人の採用、昇進や人員配置が行われるようになりました。
選択肢が広がることはとても嬉しいですが、どちらかを選ぶとなるとその判断基準に悩んでしまいますよね。
総合職と一般職の違いを8つの点から解説していきますのでどちらがより惹かれるのか、選ぶ際の参考にしてください。
仕事内容
総合職と一般職の仕事内容の違いについて、具体的に解説します。
一般的な情報をベースにした解説になりますので、企業や業界によって異なる場合があるので注意してください。
それぞれにメリットデメリットがありますので、自分に適した職選びをしましょう。
総合職は不定形業務が多い
総合職は将来の幹部候補生として企業の中核を担う業務に携わります。
仕事内容は主に、
- 取引先との交渉
- スケジュール調整
- 企画立案
といった不定型業務が多く、組織にとって重大な決断を下さなければならない業務も多く責任とプレッシャーが大きいです。
部門の垣根なく異動するので覚えることが多く仕事量も増え、残業や休日出勤も多い傾向にありますが、キャリアパスを描きやすいです。
一般職は定型業務が多い
一般職は組織の縁の下の力持ちとしてのサポート業務がメインになります。
部門・部署によっても仕事内容は多岐にわたりますが、一般的には
- 見積書や請求書などの書類作成
- 電話・メール対応
- 給与計算
- 備品管理
- データ収集・入力
などの定型業務が主になります。
マニュアル化されている業務やルーティンワークが多いので、堅実にコツコツと仕事をしたい人に向いています。
給与の違い
入社時点で給与と待遇面では差が傾向にあります。
しかし仕事内容がそれぞれで異なるのでそれは仕方ないと割り切りましょう。
総合職 | 600~700万円 |
---|---|
一般職 | 320万円 |
総合職のほうが業務の幅が広い分責任が重くなり、残業が多い傾向にあるので、一般職より給与が高く設定されており昇給のペースも早いです。
ただし企業によって細かい条件は異なりますので事前に求人票はしっかり確認しましょう。
待遇の違い
総合職は異動や転勤が多く、一般職では同じ部門からの異動は基本的にありません。
総合職は異動を前提に採用されるので、同じ部門・部署で長く勤務することはないので専門的な知識を深めたい人には向いていません。
一般職は転勤を伴う異動はなく、命じられた場合も希望エリア内での異動に留まりやすいので生活の基盤が築きやすいです。
有給休暇は一般職の方が比較的取得しやすいといわれますが、こちらは企業によって条件が異なりますので、給与面と同じく事前に求人票を確認したり、面接で確認しておくようにしましょう。
男女の比率
男女差のない雇用が主流になってきたとはいえ、総合職や一般職でも男女比に差があります。
総合職でのおおよその男女比率は8:2、一般職では7:3と、男性の比率がどちらも高くなっています。
総合職と一般職は比べると、一般職の方が女性の比率が上がっていますね。
キャリアアップについて
総合職では昇進や昇給のペースが一般職よりも早いです。
様々な部門や部署を異動することになりますが、いずれ適正にあった部門に配属される傾向があります。
一般職は実績が目に見えて分かりづらいため、評価につながらず昇進や昇給の機会が少ないです。
総合職と一般職それぞれに向いている人の特徴
総合職と一般職の違いについて解説してきましたが、ここではそれぞれの職に適した人物像について解説します。
転職の際に自己分析を行い自分に適した企業・職に就くことは大切です。
自分の性格・性質が総合職と一般職のどちらにより適しているのか自己分析の参考にしてください。
総合職に向いている人 | 一般職に向いている人 |
---|---|
幅広い業務を経験してリーダーシップを発揮したい | コツコツと行う仕事が得意 |
スキルを増やしたり伸ばしたい | プライベートな時間は確保したい |
出世をして高い地位の仕事に就きたい | 転勤で引っ越しをしたくない |
責任の重い仕事に挑戦したい | 目立ちたくないから裏方をしたい |
激務でもいいからたくさん給与が欲しい | 人をサポートすることが好き |
総合職と一般職のどちらがより自分に合っているのか、イメージはできてきたでしょうか?
総合職と一般職のどちらを目指すべきか迷う場合
総合職と一般職のどちらに転職をすべきか、簡単には決めきれないですよね。
そんな時は5年10年先のキャリアビジョンで将来的に自分がどうなっていたいのか、具体的に描いてみましょう。
そしてそれぞれの職のメリットとデメリットを改めて見つめ直すことが大切です。
入社後しばらくしてから「自分の想像と違った」と思ってもキャリアチェンジを簡単にできるとは限りません。
最初はどちらがいいかとても悩むと思いますが、それぐらい慎重に検討して納得して選ぶことが重要です。
特に総合職から一般職に比べて一般職から総合職へのキャリアチェンジはハードルが高いといわれます。
どうしても決めかねる場合は、まずは総合職から初めそれから一般職へのキャリアチェンジを検討する、というやり方もあります。
総合職と一般職それぞれで転職成功率を上げるポイント
総合職と一般職では企業が求める人物像や評価ポイントもそれぞれ違いますのでそれを踏まえた上で転職活動を行う必要があります。
また、総合職と一般職では選考時期にも違いがあります。
一般的に、総合職を先に選考しておいて、それが落ち着いてから一般職の選考を開始する企業が多いです。
総合職と一般職それぞれで転職を成功させるためのポイントを紹介しますので、参考にしてください。
総合職はポテンシャル重視
企業は将来の幹部候補生としての将来的な活躍を期待しています。
経験やスキルも大事ですが、応募者の考え方や意欲などポテンシャルを重視する傾向があります。
事前に徹底して企業研究を行い、企業理念や風土、取り組んでいる事業などについて深く理解していると良いです。
入社後に任される可能性のある仕事、異動のスパンや頻度などは選考中に確認しておくことをおすすめします。
一般職は真面目さをアピール
一般職ではルーティンワークやマニュアル化された業務が多いです。
真面目さや仕事に対して几帳面で正確性を意識してのぞんでいることをアピールすると良いです。
裏方として働いたりサポート業務に携わることが好きなこと、コツコツと働くことが好きな人は、企業の求める人物像と一致しているのだと具体的なエピソードを交えてアピールして高評価を得ましょう。
総合職と一般職では昇進や昇給、福利厚生で入社後に差が出てくる場合が多いです。
求人票で把握しきれなかった場合は、選考段階で採用担当者に確認するようにしておきましょう。
転職エージェントを利用してみる
転職活動においては転職エージェントを利用することをおすすめします。
求人紹介から履歴書添削、面接対策や実際の企業での働き方や雰囲気を教えてもらえます。
総合職と一般職とどちらが適しているのか、アドバイザーから客観的な意見をもらえるのも嬉しいですね。
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専任のキャリアアドバイザーからプロの観点でアドバイスを受けて転職を有利にすすめましょう。
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総合職と一般職のどちらに適しているのか慎重に選ぼう
総合職と一般職の違いを解説してきましたが、自分にとってどちらがより適正があるかイメージできましたか?
入社後のギャップに悩まないためにも、将来どうなっていたいかキャリアプランを描き、自分の適性と仕事に求める条件などを慎重に検討し、最適の職と企業選びをすることが大切です。
転職活動においては転職エージェントを活用することもおすすめします。
自己分析や適職診断をして自分の適性や向いている職種を深堀してみてください。